小浜あぐり合同会社|ブログ

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小浜あぐりの米米日記~“やりがい”~

皆さんこんにちは!

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

~“やりがい”~

 

1|いま強い“ニーズ”はここにある 🎯

① 収益安定の仕組み化(リスク分散)

  • 複合作付:米×麦×大豆で価格・天候を分散。

  • 契約販売の拡充:パン・麺用小麦、醸造用米、加工米など用途別に長期契約

  • 保険+在庫戦略:収入保険/共済+貯蔵・乾燥設備の最適化でキャッシュフローを平準化。

② 品質の作り込み(高付加価値)

  • たんぱく・水分・千粒重の狙い値管理(麦)/食味値・白未熟粒率の抑制(米)。

  • 低温乾燥・ロット分け、単一圃場表示で“物語+数値”の両輪。

③ スマート化・省力化

  • GNSS自動操舵、可変施肥・可変播種、ドローン散布。

  • センサー×作業記録で倒伏・病害・刈取最適期を予測してロス低減。

④ 環境対応・脱炭素

  • 間断灌漑(AWD)・中干しでメタン抑制(米)。

  • カバークロップ・堆肥循環で土壌有機炭素を回復。

  • 取引先のESG要件に対応する環境指標の見える化

⑤ 直販・関係性販売

  • 定期便・サブスク、ブレンド設計(雑穀・もち麦)、加工品(米粉・麦茶・クラフト麦)。

  • SNS/ECで栽培暦・分析値・圃場写真を公開し信頼を醸成。


2|バイヤー別「刺さる提案」ひな形 💡

  • 製粉・製麺業者向け
    目標たんぱく○%、落下数値、灰分の範囲/降雨時の収穫基準/サンプリング頻度を仕様書化

  • 酒造・飲料向け
    精米歩合別の割れ率、心白割合、貯蔵温度管理表、年次再現性の実績を提示。

  • 量販・EC向け
    単一圃場・単一品種・低温乾燥温度の公開、定期便の欠品保障、季節の便り同梱。


3|“選ばれる農家”の運用型テンプレ 📐

  1. 3プラン販売:ベーシック(家庭用)/セレクト(食味上位ロット)/プロユース(仕様指定)。

  2. LCC視点の投資計画:乾燥機・貯蔵庫・選別機の燃料・歩留り・人件費まで年額換算。

  3. 品質ダッシュボード:たんぱく・水分・食味値・クレーム率を月次で見える化。

  4. 気象×作業ログ連携:播種・追肥・防除・落水日を次年の処方箋に反映。

  5. 訪問・見学の受け皿:B2Bバイヤーの圃場見学用に1時間の標準アジェンダを用意。


4|現場が感じる“やりがい”ベスト8 🏅

  1. 季節に寄り添う仕事:播種の匂い、登熟の風、刈り取りの音――自然のリズムと働ける。

  2. 数値で成果が見える:たんぱくが狙い値に乗った、食味が上がった――努力がデータで返る。

  3. 地域を支える誇り:学校給食や地元パン・地酒に自分の作物が入る喜び。

  4. 技術が武器になる:水管理・施肥設計・品種選択――職人技と科学の融合。

  5. お客様の“おいしい”が直球で届く:直販やSNSの感想が次の栽培意欲に。

  6. 家業から企業へ:チームで役割分担し、仕組みで強くなる実感。

  7. 挑戦がそのまま価値:もち麦・米粉パン・無洗米など新規格が市場を広げる。

  8. 次世代に渡せる仕事:土と設備、取引関係という“資産”を育てられる。


5|KPI例(中規模・複合経営向け)📊

  • 反収(麦・米)/食味値/規格外率

  • たんぱく・水分の狙い値達成率(麦)/白未熟粒率(米)

  • 可変施肥面積比率/燃料原単位(L/ha)

  • 直販比率・リピート率・クレーム率

  • 収入保険加入率・契約販売比率

  • メタン削減(推定)/土壌有機炭素の年変化


6|“価格競争”を避ける差別化ポイント 🧭

  • ロットの設計:圃場・収穫日・乾燥条件ごとにロット分け、仕様書を同梱。

  • 環境値の提出:AWDの施行日数、窒素原単位、CO₂削減見込みを一枚資料で。

  • 食品安全の徹底:残留農薬・金属異物・防鳥対策・異物混入防止の手順書提示。

  • 体験価値:田植え/稲刈りイベント、試食会、パン・麺の共同開発


7|そのまま使える提案トーク🗣️

「うちは“数値と物語”の両方をお届けします。
麦はたんぱく○%±0.3レンジ、米は食味値○点以上を狙って設計。
乾燥温度・ロット・AWD実施記録まで開示し、欠品時の代替ロットも事前にご用意します。」


8|まとめ ✨

ニーズは「収益安定(複合化・契約)」「品質作り込み」「省力スマート化」「環境対応」「関係性販売」。
やりがいは「季節と生きる実感」「数値で返る成長」「地域を支える誇り」「技術で勝てる喜び」「次世代に渡せる資産づくり」。

今日できる一歩は――

  • ロット管理表と品質ダッシュボードを作る、

  • B2B向け仕様書&見学アジェンダを整える、

  • AWD・可変施肥など一つの技術テーマを導入して成果を可視化する。

小さな仕組み化が口コミを生み、**“あの農家なら安心”**を地域と市場に根づかせます

 

 

小浜あぐりの米米日記~“変遷”~

皆さんこんにちは!

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

~“変遷”~

 

1|日本の食卓を支えてきた二枚看板

日本の主食である米、そして輪作や冬作の柱である麦(小麦・大麦・はだか麦)。
二つの作物は、気候・制度・技術・消費トレンドの波を受けながら、地域ごとに最適解を探って進化してきました。


2|戦後〜高度成長期(1950s–1970s):増産と機械化の時代 🚜

  • 政策背景:食糧増産が国是。灌漑整備・圃場整備(区画拡大・基盤強化)が全国で加速。

  • 機械化:手作業→動力耕うん機→トラクター、田植機・コンバインの普及で生産性が飛躍。

  • 品種:米は「コシヒカリ」など多収・良食味系が普及。麦は耐倒伏・多収品種へ。

  • 営農:東北~九州の水田地帯では**水稲+裏作麦(二毛作)**が一般的に。
    → ゴールは“量”。労働投入の削減と単収アップが至上命題でした。


3|1970s–1990s:過剰米と減反、品質競争へ 🎯

  • 転機:米の需要減で生産調整(減反、1970開始)。水田の多角利用(飼料作物、麦・大豆)が奨励。

  • 品質シフト:量から食味へ。米は「あきたこまち」「ひとめぼれ」「きぬむすめ」など地域色が強化。

  • 麦の役割:水田転作の受け皿として再評価。小麦・大麦の作付が拡大、乾田化・圃場排水の技術が進む。

  • 93年の冷夏(平成の米騒動):供給リスクが可視化され、産地間連携と備蓄の重要性が共有。
    → “誰が・どこで・どんな品質を安定供給できるか”が競争軸に。


4|2000s:大規模化と産地ブランドの確立 🏷️

  • 担い手集約:農地の貸借が進み、法人化・営農集団・担い手農家が台頭。北海道では大区画・超大規模の麦・米複合が定着。

  • ブランド米:「つや姫」「ゆめぴりか」「ミルキークイーン」など銘柄戦略が花開く。

  • 麦の転機:パン用小麦の品質向上(たんぱく・グルテン)やビール・焼酎原料として用途別契約が広がる。

  • 販売:直販・産直EC・道の駅が普及、顔の見える米・麦の価値が上昇。
    → “規模の経済 × 銘柄・用途特化”の二刀流へ。


5|2010s:農地中間管理機構とスマート化の胎動 🤝📡

  • 制度:**農地中間管理機構(農地バンク, 2014)**で集積が加速。

  • スマート農業GNSSトラクター、可変施肥、ドローン散布、リモートセンシングの導入が始まる。

  • 気候変動対応:高温登熟で米の白未熟粒リスク増。耐暑・早生品種の選択や高温回避の作期調整が実務に。

  • 国際化:CPTPP等で穀物市場の目線が外へ。輸出米・加工米・飼料米などセグメントが細分化。
    → “データで作る”時代への入り口に立つ。


6|2020s:ウェルビーイングと脱炭素、レジリエンス経営へ 🌍

  • 消費トレンド:健康志向・グルテンバランス・雑穀ブレンド、玄米・もち麦人気で麦の存在感がUP。

  • 環境配慮メタン排出削減を意識した水管理(中干し・間断灌漑)、カバークロップ堆肥循環で土づくり。

  • データ統合圃場センサー×気象API×作業記録で、倒伏・病害・刈取期を“予測管理”。

  • リスク分散:米単作から麦・大豆・飼料作物を組み合わせた複合経営で収益安定。
    → “稼ぐ×環境×リスク管理”を両立する総合経営へと進化。


7|技術の変遷(米&麦)をギュッと要約 🧰

  • 土づくり:化学肥料偏重 → 有機・堆肥循環、土壌診断に基づく可変施肥へ。

  • 水管理(水稲):常時湛水 → 間断灌漑・湛水乾田化でメタン低減と根張りUP。

  • 防除:一斉散布 → ドローン・スポット散布、病害虫発生予測連動。

  • 収穫・乾燥調製:小型→大型・高効率、低温乾燥で食味保持。

  • 品種:食味・耐暑・耐倒伏・パン適性など機能別最適化が当たり前に。


8|地域別の特徴と戦略 🗺️

  • 北海道:大区画・排水性良→小麦×ばれいしょ×甜菜×米の大規模輪作。

  • 北陸・東北:高食味米+冬期の麦・大豆で水田フル稼働

  • 関東・東海:都市近郊需要を取り込み、**直販・加工(米粉・麦茶・クラフトビール原料)**が強い。

  • 西日本:高温対策・高温耐性品種、早期栽培・深水管理などの作期技術で勝負。


9|これからの勝ち筋🧭

  1. 輪作設計を“数字”で語る:米+麦+大豆の粗利・労働時間・機械稼働率を1枚に集約。

  2. 可変施肥・精密播種:タンパク・水分・千粒重の狙い値を決め、収穫後にフィードバック。

  3. 水管理DX:自動給水弁+水位センサーで中干し・AWDを再現、燃料代とメタンを同時に削減。

  4. ブランド化:米は単一圃場・単一品種・乾燥温度公開、麦は**用途契約(パン・麺・麦茶)**で差別化。

  5. 直販&物語:圃場写真・栽培暦・分析値(タンパク・食味値)を可視化して“信頼”を売る

  6. レジリエンス:保険・相対契約・在庫戦略で価格・天候リスクを分散。


10|KPI例📊

  • 反収(米・麦)/タンパク・水分の適正率

  • 可変施肥導入面積比率・窒素原単位(kgN/t)

  • 乾燥コスト(円/60kg)・燃料使用量(L/ha)

  • 直販比率・リピート率・返品率

  • メタン削減効果(推定値)・土壌有機炭素の年変化


11|二枚看板のこれから 🚀

麦と米は、

  • 量から質へ、単作から複合へ

  • 勘からデータへ、売り切りから関係性販売へ
    と確実に進化してきました。
    これからの鍵は、輪作×データ×環境の三位一体。
    「おいしさと持続性」を両立させ、地域と食卓に“安心の物語”を届ける農業がスタンダードになります。

 

 

小浜あぐりの米米日記~“売れる穀物は物語×数値”~

皆さんこんにちは!

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

~“売れる穀物は物語×数値”~

いい作物をちゃんと届く形に。規格・包装・温度・説明が揃うと、直販も業務もECもリピート率が跳ねます。今日から使える商品設計・在庫運用・SNSの型を共有します。✨


1|商品ラインナップ“3階建て” 🏗️

  1. ベース:白米2kg/5kg、玄米5kg/10kg、強力/薄力・全粒粉1kg

  2. ミドル:ブレンド(食味設計/パン・麺用途)、小袋(450–500g)

  3. プレミアム:単一圃場・収穫日ロット、低温熟成ロット、ギフトBOX🎁

すべてにロット・採収期・保管温度を明記。**“数値の信頼”**が物語を支える。📊


2|保管・品質の基礎 ❄️

  • 玄米・麦粒:低温庫で温度・湿度ログを管理

  • 精米・粉密閉+冷暗、出荷前最終ふるいで異物と虫害をブロック

  • 賞味目安:常温短期/長期は冷蔵推奨を明記(季節で表示を切替)


3|“売れる表示”テンプレ 🏷️

  • 表:品名/産地/品種(ブレンド比率)/正味量

  • 裏:ロット/採収期/保管温度帯/おすすめ用途(米:炊飯水加減、麦:パン/菓子/麺の目安)

  • QR:圃場写真・乾燥調製の裏側・レシピへリンク📸


4|販路別の必勝パターン 🎯

  • 直売所小袋+試食日の固定運用。POPは**“炊き水◯%・吸水◯分”など即役立つ数字**を。

  • 業務用規格・粒度・吸水率を仕様書で提示。定期便ロット安定が信用に直結。

  • EC2–3枚の定型写真(圃場・粒アップ・調理例)+在庫ステータスを毎日更新。🚚


5|在庫と値付け 💴

  • ロット回転表を1枚で見える化(仕入→出荷→残)

  • 価格:ベース商品は端数カット(例:2kg 980円)。セット割(米×粉/定期便)で体験を増やす

  • 値引き賞味期限の一定期間前のみ。早値引きはブランド毀損⚠️


6|SNSは“毎日3コマ”で固定化 📱

  • 朝:今朝の圃場(天気・作業)

  • 昼:今日の食卓提案(炊き水・パン水分・写真)

  • 夕:在庫速報(残り◯袋/次回精米日)
    ハッシュタグ:#今日の田んぼ #麦と米 #新米予約受付中 🌞🌾


7|接客スクリプト(そのまま使える)🗣️

  • 導入:「このロットは**水加減“やや少なめ”**がベストです。炊き上がりがふっくらします🍚」

  • 背中押し:「来月の精米日は◯日。定期便にすると毎回50円OFFです🚚」

  • クロス提案:「この全粒粉はクッキーもおすすめ。100gレシピカードお付けします🍪」


8|虫害・異物“ゼロ運用” 🧼

  • 入荷→ふるい→密閉→低温のワンウェイ動線

  • 清掃曜日固定点検表(トラップチェック)

  • 返品対応は“写真→ロット確認→即時交換”を明文化


9|B2B向け仕様書の骨子 📄

  • 粒度(粉)/容積重(麦)/整粒歩合(米)

  • 水分・異物率・袋形態・パレット段積数

  • 供給ロット/賞味・保管条件/トレーサビリティ


10|小さく始める“六次化” 💡

  • 米粉パンミックス(500g)/麦茶ブレンド(夏季)

  • レシピカード動画QRで“買ってすぐ使える”を設計。🎥


まとめ
物語(圃場・人)×数値(ロット・温度・水加減)=信頼。まずは**ラベルに“採収期と保管温度を追記”**から始めてみてください。明日の売れ方が変わります。🌾🧾✨

 

 

小浜あぐりの米米日記~“土と水”~

皆さんこんにちは!

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

~“土と水”~

麦と米の二毛作・輪作は、収量の安定土づくりを同時に進める最強の型。鍵は、水はけ×踏圧×肥料のタイミング。現場でそのまま使える年間カレンダー・肥培管理・病害虫対策・乾燥調製をまとめました。️✨


1|年間カレンダー(平地温暖地の一例)️

  • 10–11月:麦まき→初期除草→土壌酸度点検(pH)

  • 12–2月:麦の分げつ管理→追肥①(分げつ促進)

  • 3–4月:麦 追肥②(穂肥)→倒伏対策/水田代かき準備

  • 5–6月:麦収穫→速乾・搬出→わら処理→田植え準備

  • 6–7月:田植え/活着~分げつ→中干し

  • 8–9月:穂揃い~登熟→落水→稲刈り→乾燥・調製・低温保管

ポイント:麦収穫〜田植えまでの“段取り勝負”。わら処理→代かきまでの滞留ゼロで根張りが変わる。


2|土と水の設計図

  • 排水性:畦畔の目詰まり解消、暗渠・明渠の見直し。タイヤ踏圧の回避導線を確保。

  • pH:弱酸性を目安に。麦偏りの田面は石灰資材で補正、米偏りはケイ酸補給で稲姿を整える。

  • 有機物:稲わら・麦稈は細断&浅鋤きでガス害回避。C/Nを意識し窒素飢餓を予防


3|品種と作型のコツ

  • :用途(パン・中華・菓子)でタンパク設計を変える。倒伏に強い系統を選び播種量は控えめで分げつを活かす。

  • :作期高温リスクに備え耐倒伏・高温耐性も加味。移植/直播は圃場の排水・作業人員で選択。

  • 二毛作の相性麦→水稲で土が締まりやすい圃場は中干しを丁寧に


4|肥培管理(現場目安)

    • 追肥①:分げつ期に控えめ+均一根元密集を防ぐ

    • 追肥②(穂肥):ムラなく薄く。倒伏しやすい圃場は減肥+調整剤

    • 元肥:苗の勢い>量。過繁茂は倒伏の元

    • 追肥:幼穂形成期~穂揃いに狙い打ち。食味狙いは過タンパク回避

合言葉は**“薄く・均一・時期厳守”**。一度に多く入れない。⏱️


5|病害虫・雑草の勘どころ

  • :うどんこ・赤かび→風通し&均一播種/雨前の防除計画

  • :いもち・カメムシ→窒素過多回避/出穂期の見回り強化

  • 雑草:初期除草が肝。播種・移植の前後“時間窓”を守るだけで後半が楽に。


6|収穫・乾燥・調製・保管 ❄️

  • 刈り取り:倒伏圃場は風向き&刈り順でロス削減。

  • 乾燥:急乾は割れ・品位低下のもと。段階乾燥で芯水を抜く。

  • 調製:選別は歩留まりより“整粒感”

  • 保管低温・低湿・暗所。玄米は低温庫、粉は密閉+冷暗で虫害対策。


7|現場チェックリスト ✅

  • ☐ 暗渠・畦畔の通水/タイヤ走行ライン

  • ☐ pH/有機物バランス/ケイ酸の手当て

  • ☐ 播種量・条間・代かきの均一性

  • ☐ 追肥の“量よりタイミング”記録

  • ☐ 収穫水分・乾燥ログ・低温庫温湿度


まとめ
**土=排水、作物=過繁茂回避、収穫後=低温保管。この“3本柱”だけで歩留まりと評価は上がります。次回の施肥は“薄く・均一・時期厳守”**で。

 

 

小浜あぐりの米米日記~はるしずく~

皆さんこんにちは!

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

はるしずくってどんなお米?

知る人ぞ知る“やさしい味わい”が魅力の新しいお米

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
今回は、当農園でも自信を持って育てているお米「はるしずく」について、たっぷりとご紹介したいと思います。

「はるしずくって聞いたことあるけど、どんなお米なの?」
「他のお米と何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、このブログでは、“はるしずく”の特徴や味わい、栽培のこだわりなどをわかりやすくお届けします。


はるしずくとは?

「はるしずく」は、比較的新しい品種で、福岡県の筑後地方などで栽培されています。名前の通り、春のしずくのようにやさしく、みずみずしい味わいが特徴で、食べた瞬間にほっとするような、おだやかな甘みと口あたりが魅力です。

品種としては、病気に強く、育てやすく、しかも安定した収量があるということで、農家にとっても心強い存在。気候や環境に左右されにくく、安心・安全に育てられることから、最近では飲食店やご家庭でも注目が高まっています。


はるしずくの味の特徴

では、実際に炊いて食べたらどんなお米なのか、気になりますよね?

はるしずくは、次のような特徴を持っています。

  • 粒立ちがよく、つやが美しい

  • 粘りは控えめで、さっぱりした食感

  • 口に入れるとやさしい甘みがじんわり広がる

  • 冷めても硬くなりにくく、味が落ちにくい

このため、あっさりとしたごはんが好きな方や、お弁当やおにぎりをよく作る方に特におすすめです。また、お米そのものの味がシンプルなので、味の濃いおかずとの相性も抜群。カレーや生姜焼きなどにもよく合います。


こんな方におすすめ!

  • 毎日食べても飽きのこないごはんを探している方

  • お弁当やおにぎり用のごはんにこだわりたい方

  • あっさりした和食中心の食生活をしている方

  • 新しい品種のお米を試してみたい方

また、粒がしっかりしているので、炊き込みごはんやチャーハン、混ぜごはんにも向いています。実際に、「料理に使いやすい」とお料理好きな方からも高評価をいただいています。


農家としてのこだわり

私たちの農園では、このはるしずくの持ち味を最大限に活かすために、以下のような点にこだわって育てています。

  • 肥料は控えめにして、自然の甘みを引き出す

  • 田んぼの水管理を細かく調整し、粒のしっかりしたお米に育てる

  • 出荷前には食味検査を行い、一定の基準をクリアしたものだけを出荷

これらの努力が実って、「はるしずくって、なんだかやさしい味がするよね」とお客様から嬉しい声をいただくことも増えてきました。


最後に

「はるしずく」は、名前のとおり“やわらかく、しずかな存在”かもしれません。けれど、一度食べるとそのやさしい風味と食べ心地にきっと魅了されるはずです。

もしまだ食べたことがない方がいらっしゃれば、ぜひ一度手に取ってみてください。そして、食卓でそのやさしいおいしさを味わってみてください。

これからも当ブログでは、はるしずくを育てる過程や、ぴったりのおかずレシピなどもご紹介していく予定です。

次回もお楽しみに!

 

小浜あぐりの米米日記~チクゴイズミ~

皆さんこんにちは!

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

チクゴイズミってどんなお米?

九州の風土が育む、おいしさと安心のブランド米

当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、私たちの農園・地域でも栽培しているお米、「チクゴイズミ(筑後泉)」についてご紹介します。

「チクゴイズミって聞いたことあるけど、どんな特徴があるの?」「コシヒカリやヒノヒカリとは違うの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。実はこのお米、福岡県・佐賀県などの筑後川流域を中心に栽培されている、知る人ぞ知る“実力派”のお米なんです!


チクゴイズミの特徴って?

まずは、チクゴイズミの主な特徴をご紹介します。

1. 香ばしくて風味豊かなお米

チクゴイズミは、炊きたてはもちろん、冷めても香ばしい風味としっかりした噛みごたえが特徴です。口の中で広がる、素朴でまろやかな甘みは、まさに“田舎のごちそう”という言葉がぴったり。おにぎりや混ぜご飯にすると、その旨みがさらに際立ちます。

2. 麦との相性が抜群!

福岡県では**「麦ごはん文化」**が根付いており、押し麦やもち麦と一緒に炊く「麦入りごはん」が定番の家庭も多いです。チクゴイズミは、その麦と絶妙にマッチする品種として長年親しまれています。香りや粒感のバランスが良く、モチモチになりすぎず、麦との食感の差が楽しめる点が魅力です。

3. 農家さんにもやさしい、育てやすさ

農家目線でいうと、病気に強くて栽培しやすいのもチクゴイズミのいいところ。イモチ病などに比較的強く、倒伏しにくいので、自然環境の変化にも柔軟に対応できる丈夫なお米です。こうした特性も、長く地元で愛されてきた理由のひとつなんですね。


チクゴイズミと他のお米との違いは?

「ヒノヒカリやコシヒカリと比べてどうなの?」という質問をよくいただきます。

  • ヒノヒカリはやや粘りが強く、もっちりとした食感が特徴。

  • コシヒカリは甘みと粘りのバランスがよく、全国的な人気があります。

  • チクゴイズミは、どちらかというとあっさりめで、“噛んで味わう”系のお米。

つまり、チクゴイズミは「毎日食べても飽きのこない、しみじみおいしいごはん」といった感じ。おかずとの相性がよく、和食はもちろん、洋食やカレーともよく合います。


どんな人におすすめ?

  • おにぎりやお弁当をよく作る方

  • 麦ごはんが好きな方

  • 地元のお米で安心・安全なものを選びたい方

  • もっちりより“あっさり派”の方

  • 炊きたてより“冷めたごはんがおいしい”と感じる方

そんな方には、チクゴイズミがぴったりです。


最後に

チクゴイズミは、派手さはありませんが、食べればわかる“やさしいおいしさ”が魅力のお米です。地域の気候風土と、農家さんたちの丁寧な手仕事によって育てられてきたこのお米を、ぜひ一度味わってみてください。

当農園でも、チクゴイズミの魅力をもっと多くの方に知っていただけるよう、栽培の様子やおすすめの食べ方なども今後ブログで発信していく予定です。

次回もお楽しみに!

 

小浜あぐりの米米日記~ミナミノカオリ~

皆さんこんにちは!

 

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

 

 

 

【国産パン用小麦の実力】

西日本の大地で育つ「ミナミノカオリ」の魅力と可能性

 

 

 

国産小麦といえば、「うどん用」や「中力粉」のイメージが強いかもしれませんが、
実はここ数年で、“パンに適した国産小麦”の開発が大きく進化しているのをご存じでしょうか?

今回ご紹介するのは、西日本で栽培できる硬質小麦「ミナミノカオリ」


パンはもちろん、中華麺や醤油の原料としても活躍するこの品種には、新たな国産農業の可能性が詰まっています。


◆ 「ミナミノカオリ」とは?

 

「ミナミノカオリ」は、農研機構(旧:農業・食品産業技術総合研究機構)によって開発された、
**西日本向けの硬質小麦品種(パン用強力粉原料)**です。

その血筋はユニークで、アルゼンチン産の強力小麦を父系に持つことで、
温暖な日本南部でもしっかりと実り、しかも高タンパクな実をつけるという、
まさに「国産小麦の中でも異彩を放つ存在」です。


◆ 特徴①:パンにぴったりの高タンパク・高グルテン

 

一般的な国産小麦は、タンパク質含有量がやや低く、パンづくりには不向きとされてきました。
しかしミナミノカオリは、

  • タンパク含量:12〜14%

  • グルテンの弾力性が高く、しっかりした膨らみを実現

  • 噛みごたえ・香り・風味のバランスも◎

という特徴を持っており、**“国産小麦でもふっくらパンが焼ける”**と、ベーカリー業界や家庭パン職人から高く評価されています。


◆ 特徴②:麺類や醤油など多用途に展開できる

 

ミナミノカオリの活躍は、パンだけにとどまりません。

  • 中華麺や素麺に使うと、コシのある弾力食感に仕上がる

  • 強いグルテン構造で、のびにくく煮崩れにくい

  • 小麦こうじとしても利用でき、醤油や味噌の発酵原料にも適性あり

つまり、「食卓のあらゆるシーン」に活用できる国産素材として、加工業者からの引き合いも強いのです。


◆ 特徴③:西日本の気候に適応した“つくりやすい小麦”

 

農家目線でも、ミナミノカオリは魅力的な品種です。

  • 暖地・中間地でも安定して栽培できる

  • 倒伏に強く、収量も比較的良好

  • 病害にも比較的強く、管理のしやすさも評価ポイント

これまで「北海道や東北でしか無理」とされていた強力小麦栽培が、九州・四国・関西などでも現実的にできるようになったのは、この品種の登場が大きいと言えます。


◆ ミナミノカオリの活用事例

 

  • 福岡県・佐賀県・香川県などでブランド小麦として普及中

  • 「ミナミノカオリ100%食パン」「地元産バゲット」など商品化が進む

  • 地元ベーカリーやラーメン店、醤油蔵との連携も拡大中

こうした取り組みは、地産地消・地元ブランド化・農業と加工業の連携強化という点でも非常に重要です。


◆ まとめ:ミナミノカオリは“日本のパン文化”を広げる鍵

 

「ミナミノカオリ」は、単なる新しい小麦品種ではありません。
それは、日本の南の大地から、パン文化を広げる起爆剤でもあります。

国産小麦の価値を見直し、
農業者・製パン業者・消費者が手を取り合って、
「安心・美味しい・地元の味」を一緒につくっていく。
そんな未来の食卓を描ける可能性を、この小麦は秘めているのです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

小浜あぐりの米米日記~フクユタカ~

皆さんこんにちは!

 

小浜あぐり合同会社、更新担当の中西です。

 

 

 

【豆腐づくりに最適!】

高タンパク大豆「フクユタカ」の魅力と実力に迫る

本日は、大豆の品種の中でも特に「豆腐に向いている」と評価される、**フクユタカ(福豊)**という大豆品種についてご紹介します。

豆腐・油揚げ・納豆など、日本人の食卓に欠かせない大豆製品。
その美味しさと品質を左右するのが、実は「どの品種の大豆を使っているか」によって大きく変わるのです。


◆ フクユタカとは?

 

フクユタカ(福豊)は、1990年代から全国的に栽培されている高タンパク大豆品種です。
その名のとおり「福(幸福)」と「豊(豊かさ)」を兼ね備えた、まさに“縁起のいい大豆”。

主な栽培地域は:

  • 九州(特に福岡・佐賀・熊本)

  • 四国地方

  • 関西以西の温暖な地域

として広く根づいており、収量性の高さ・加工適性の良さ・安定した品質から、豆腐屋さんや食品メーカーからも長年にわたって支持され続けています。


◆ フクユタカの特徴①:高タンパクで固まりやすい!

 

フクユタカ最大の特徴は、なんといっても**タンパク質含有量の高さ(約43〜45%)**です。
これは、一般的な大豆(40%前後)と比べても、非常に高水準!

タンパク質が多いと何が良いのか?

➡ 豆乳をにがりなどで固める際、豆腐としての“凝固力”が高くなるため、
しっかりとした硬さ・密度のある豆腐がつくりやすいのです。


◆ フクユタカの特徴②:収率が高い=コスパ抜群!

 

豆腐づくりの現場では、「大豆からどれだけ豆腐が取れるか=収率」も重要な指標です。

フクユタカは、吸水性が良く、搾った際の豆乳濃度も高いため、製品収量が多くなる傾向があります。
つまり、同じ量の大豆を使っても、“取れる豆腐の量が多い”=コストパフォーマンスが高いというわけです。

そのため、大量生産を行う豆腐メーカーや食品加工業者にとっても非常に扱いやすい品種といえます。


◆ フクユタカの特徴③:クセのないバランスのとれた味わい

 

フクユタカは高タンパクながらも、風味がマイルドでクセが少ないのも特徴のひとつ。

  • 大豆臭さが抑えられている

  • 舌触りがなめらかで口当たりが良い

  • 塩・出汁など他の素材との調和性が高い

といった点から、絹ごし・木綿どちらにも適応できる万能型
さらに、油揚げ・がんもどき・厚揚げなどにも加工しやすく、プロの現場でも重宝されています。


◆ フクユタカ栽培のポイントは?

 

農家目線で見ると、フクユタカには以下のような栽培メリットがあります:

  • 生育が安定しており、多収性

  • 病害に比較的強く、倒伏にもやや耐性あり

  • 熟期が早めなので、二毛作にも組み込みやすい

一方で、「粒ぞろい」や「色ムラ防止」などには丁寧な管理が求められるため、適期播種・適正施肥・収穫タイミングの見極めがカギとなります。


◆ まとめ:フクユタカは“現場で選ばれる”理由がある

 

豆腐職人・加工業者・農家、それぞれの立場から見ても、
フクユタカは**「収量が高く、加工しやすく、美味しい豆腐ができる」三拍子そろった優等生大豆**です。

これから豆腐づくりにチャレンジしてみたい方、あるいは新たな大豆品種をお探しの農家さんにとっても、
**「まずはフクユタカを使ってみる」**というのは間違いのない選択と言えるでしょう。

高品質な豆腐を支える、目立たぬ主役――
それがフクユタカなのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

小浜あぐりの米米日記~にこまる~

皆さんこんにちは

小浜あぐり合同会社の更新担当の中西です。

 

~にこまる~

 

こまる」は、九州生まれ品質で、主に九州地方山口など栽培いる中~晩生品種です。その由来は、「べた笑顔(にこにこ)なり、米粒まるっとふっくらいる」ことからつけした。

食味・品質ともにく、全国食味ランキングでもたびたび「A」評価獲得いる実力です。


2. 「こまる」5特徴

がり

ご飯ツヤあり、ふっくら際立つ特徴です。立ちよく、見た目美しいご飯上がります。

もちもち適度粘り

コシヒカリよりやや粘りく、もちもちした弾力あるごたえあり、なりにくいです。

甘み旨味バランス

噛むごとほんのりした広がり、ごはんだけ満足できるおいってます。旨味しっかりいるため、おかずバランス抜群。

性・品質安定

として育てすく、いもち強いなど理由品質安定いる農家から支持ています。

おいしい

おにぎり弁当にしも、ならず、しっとりした口当たり保つため、持ち運び多いおすすめです。


3. 「こまる」もっとおいしく食べる方法

基本ポイント

  • 洗米30以上吸水時間とることで、ふっくら増します。

  • 水加減は、標準~やや少なめベスト。粘り気かしつつ、ベタない工夫を。

  • たら、すぐしゃも切るよう混ぜることで、立ちます。

おすすめ料理相性

料理ジャンル 相性ポイント
和食(焼き魚・味噌汁) 素材引き立てるほのか甘み
おにぎり・弁当 モチモチ残り、崩れにくい
カレー・もの 粘りあるため、ルーよく絡む
洋食(ハンバーグ、グラタン) 主張すぎず、主菜調和するやさしい

4. 「こまる」こんなおすすめ

  • 家族全員楽しみたい家庭

  • 弁当おにぎり毎日作る

  • 甘み弾力こだわりたい

  • 価格品質バランス求める

→ “日常楽しむ品質米”として、こまる非常コスパ良い選択肢です。


選びで、笑顔ひとまる増える。

こまる」は、味・粘り・ツヤ三拍子万能です。炊きたておいしく、家庭でも業務でも扱いやすいで、多く支持ています。

まさに、“ご飯そのものおかずなる”ような、うれしい驚きある品種です。を通して、毎日食卓もっとしく、にこにこ笑顔れることしょう。

 

小浜あぐりの米米日記~ヒノヒカリ~

皆さんこんにちは

小浜あぐり合同会社の更新担当の中西です。

 

~ヒノヒカリ~

 

ヒノヒカリ」は、1989登場したで、に「コシヒカリ」、に「黄金晴(こがねれ)」持つ品種です。九州近畿地方中心栽培おり、宮崎県、熊本県、奈良など産地です。そのの通り、上がりご飯太陽よう輝くことから「ヒノヒカリ」名付けした。


🍚 ヒノヒカリ特徴

  • 形状やや小粒丸みあり、厚みあるしっかりした立ち。

  • 味わいコシヒカリ比べあっさりした味わいで、粘り気香りバランス良く、弾力あるため、あっさりいるごたえあります。

  • おいしいわれく、おにぎり弁当最適です。

  • 価格コシヒカリよりリーズナブルで、コストパフォーマンスています。


🍽 ヒノヒカリおいしい

1. ポイント

  • 水加減調整料理調整することで、バリエーションしめます。

    • チャーハンオムライス、ものなど少なめにし炊くと、ちゃっとなります。

    • 本来楽しむ場合多めすると、うまみより一層しめます。

2. 料理相性

  • 和食あっさりした味わい和食よくい、漬物煮物などおかず引き立てます。

  • 洋食・中華粘り気なく、ちゃっとしないため、チャーハンオムライス、パエリアなどています。

  • もの・カレーしっかりとしているため、多いおかずちゃっとならず、しっかり維持できます。


🛒 ヒノヒカリ購入方法

ヒノヒカリは、全国スーパー通販サイト購入できます。産地精米方法によって味わい異なるため、いろいろヒノヒカリ試しみるおすすめです。

また、ふるさと納税利用て、各地ヒノヒカリ入れること可能です。特に楽天ふるさと納税では、ポイント還元あり、さらに購入できます。


ヒノヒカリ」は、あっさりした味わいしっかりした立ち特徴万能です。料理水加減調整することで、さまざま楽しむことできます。おいしいため、おにぎり弁当最適です。リーズナブル価格入るため、日常使いとしておすすめです。